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Meanwhile in Africa...

アフリカで今起こっていることを日本の皆様に正しくお伝えするため、海外大手ニュースサイトの記事を日本語で要約して発信します。

苦しみを翼に -ギニアの子供からの手紙-

Meanwhile in Africa... 最初の記事はこれと決めていました。

これは最近のニュースではありません。

これは私が大学院で文献を読み漁っているとき、何度も目にした有名な事件です。

 

時は1998年8月。ベルギーの首都ブリュッセルに降り立った飛行機の着陸ギアの部分から、

二人のギニア人少年が遺体で見つかりました。

14歳のYaguine Koita君と、15歳のFode Tounkara君。

彼らは、ヨーロッパの人々に宛てた一通の手紙を携えて、飛行機のギアに潜り込んだのです。

ギニアの首都コナクリから、海を越え陸を越えて、遥かなる希望の地、ヨーロッパ へ。

彼らを決死の旅路に着かせたのは一体何だったのでしょうか?

以下が、彼らの手紙の日本語訳です。

原文に何箇所か、文法的正確性を欠く部分がありましたが、全体の趣旨を考慮して訳してあります。

 

我々はアフリカとどう関わるべきなのか?

彼らの手紙を読めば、少し考えが変わるかもしれません。

(原文はJames G. Fergusonの'Of Mimicry and Membership: Africans and the "New World Society"'掲載のものを採用しています。)

 

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ヨーロッパの閣下、各位、並びに公人の皆様、

 

この手紙を書くことで、あなた方に僕たちの旅の目的と、僕たちアフリカの子供・若者の苦しみについてお話しできることを大変名誉に思います。

僕たちはあなた方に信頼を置いています。

 

まずはじめに、挨拶をさせてください。

これはこの世で一番甘美で愛おしく、尊敬に満ちた、生きとし生けるものからの挨拶です。

そして、これに免じて、どうか僕たちアフリカの人民を支え、助けてください。あなた方でなければ、僕たちは一体誰に助けを求めればいいと言うのでしょう。

 

お願いですから僕たちを救いに来てください。あなた方の美しい大陸と、その人民、あなた方の家族、そして何よりもあなた方が命と同じように愛してやまない子供たちへの愛情を思い出してください。

そしてまた、あなた方に良き経験と富を与え、またヨーロッパ大陸をうまく構築し、組織し、現在のように最も美しく慈しむべき大陸たらしめる力を与えた創造主、全能の「神」の愛と優しさを思ってください。

 

ヨーロッパの各位並びに公人の皆様、僕たちは、僕たちを救いに来てくれるよう、あなた方の親切心と結束に訴えているのです。

どうか、僕たちを助けてください。

僕たちはアフリカでとてつもない苦しみに耐えています。

助けてください、僕たちはいくつも問題を抱えているのです。

子供の権利が保障されていないこともそのひとつです。

僕たちが抱えている問題は、戦争、病、栄養失調など様々です。

子供の権利について言えば、アフリカ、特にギニアには、学校はたくさんありますが、教育や指導が全然足りていません。

私立の学校に行かなければ良い教育や指導を受けられませんが、それにはかなりのお金がかかります。

僕たちの親は貧しく、僕たちに食べさせるのに精一杯です。

サッカーやバスケットボールやテニスをするための施設もありません。

 

ですから、僕たちアフリカ人、特に僕たちアフリカの子供や若者は、あなた方に、アフリカが進歩できるようにするための、偉大で効果的な組織を設立してもらいたいのです。

そして、もし僕たちが、この手紙を届けるために僕たちの命を犠牲にする結果になっていたとしたら、それは僕たちがアフリカで苦しみすぎているからなのです。

僕たちがアフリカで貧困と闘い、戦争を終わらせるためには、あなた方の助けが必要です。

けれども、僕たちの最大の願いは、勉強することです。

僕たちが勉強して、アフリカであなた方と同じようになれるように、どうか力を貸してください。

 

最後に、あなた方のような身分の高い方々に、不躾にもこんな手紙を書いてしまったことをどうかお許しください。僕たちはあなた方を本当に尊敬しています。

僕たちがアフリカの力の弱さを訴える相手はあなた方しかいないということを、どうか忘れないで。

 

二人のギニアの子供たちより。

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苦しみを翼に、命を賭してこの手紙を世界に知らしめたYaguine Koita君とFode Tounkara君に、せめてもの弔意と最大の敬意を捧げます。